2023年読んでよかった本150作品!

毎年思うけどみんなベスト10みたいなのよく選べますよね。私は選べないし優劣もつけられない! よく「一番好きな一冊は?」みたいな質問があるけどそんなのない。あったらこんなに読んでない。

「150作品」と書いたのはシリーズ物の扱いをどうするか問題があってまあまとめちゃえってことなんで実際は200冊くらい紹介したい! あと足し算するとわかりますが150作品ぴったりじゃないです。欺瞞欺瞞。

今年はまるっと休職していたので晴読雨読でしたね……と思いきや普通にメンタルの具合が悪いので本が読めない日もありました、あった……よね?
12月なんかは顕著で、月末に家族を亡くし読んだ本の登録が2024年にずれ込んだので来年紹介します。そういうこともある。

ブックガイドとして『書評七福神が選ぶ、絶対よ見逃せない翻訳ミステリベスト』を活用しています。これ全部読んだら翻訳小説ファンって名乗れるぞ~って思ってるけどシリーズ途中の本とかそもそも520冊リストアップされてるのでスプレッドシートで既読未読を管理しようとしているんですけど入力がはかどらない! めんどくさい!!
2015年くらい? から翻訳を読み始めたのでそれ以前の名作なんかは未読だけど2015年を超えれば既読が増えるんじゃないかなと期待しています。楽できるよね……?

今年の全部読む枠は横山秀夫と月村了衛。なぜかどちらも警察小説が多いのでずっと警察小説を読んでるターンがありました。なんでじゃい。
終わったので今は高村薫と阿部和重とスティーヴン・キング全部読むを並行しています。
進捗として、高村薫は合田雄一郎刑事シリーズと福澤彰之シリーズは全部読めたのであとはノンシリーズ9冊。冊数としては折り返しになりますが福澤彰之シリーズが死ぬほど重厚なのでもはややりきった感じがあります。もうあとちょっとでしょ9冊。
阿部和重は短編集の再編が多くて全部読んだのかどうかわからん。たぶん今度読む『□』がラストかな。
スティーヴン・キングは死ぬまでに全部読めたらいいかなと思ってます。私とキングの寿命勝負みたいなところはある。


■2023年1月
1.田島木綿子『海獣学者、クジラを解剖する。~海の哺乳類の死体が教えてくれること』
2.横山秀夫『影踏み』
3.ジョディ・カンター『その名を暴け #MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い』
4.角悠介『ロマニ・コード 謎の民族「ロマ」をめぐる冒険』
5.ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』

■2023年2月
1.リチャード・ラング『彼女は水曜日に死んだ』
2.佐藤厚志『象の皮膚』
3.Natania Barron『ギークマム ―21世紀のママと家族のための実験、工作、冒険アイデア』
4.柴田よしき「炎都」シリーズ
5.ハリー・ルーベンホールド『切り裂きジャックに殺されたのは誰か:5人の女性たちの語られざる人生』
6.シェイン・クーン『インターンズ・ハンドブック』
7.佐藤究『爆発物処理班の遭遇したスピン』
8.山田正紀『開城賭博』
9.ジョン・ディクスン・カー『ビロードの悪魔』
10.長谷敏司『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』
11.Tキングフィッシャー『パン焼き魔法のモーナ、街を救う』
12.ニー・ヴォ『塩と運命の皇后』
13.古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』
14.カトリオナ・ウォード『ニードレス通りの果ての家』
15.Jeff Potter『Cooking for Geeks 第二版』

■2023年3月
1.ベルナルド・アチャガ『アコーディオン弾きの息子』
2.ボフミル・フラバル『わたしは英国王に給仕した』
3.エリー・アレグザンダー『ビール職人の醸造と推理』
4.砂原浩太郎『高瀬庄左衛門御留書』
5.シオドラ・ゴス『メアリ・ジキルと怪物淑女たちの欧州旅行』
6.麻耶雄高「化石少女」シリーズ
7.月村良衛『脱北航路』
8.サラ・ピンスカー『いずれすべては海の中に』
9.石山蓮華『電線の恋人』
10.平山夢明『俺が公園でペリカンにした話』
11.エルヴェル・テリエ『異常【アノマリー】』
12.小野一光『冷酷 座間9人殺害事件』
13.南木義隆『蝶と帝国』
14.伴名練『百年文通』
15.石牟礼道子『苦海浄土 わが水俣病』
16.キャサリン・アーデン「冬の王」シリーズ
17.S・A・コスビー『頬に悲しみを刻め』
18.スザンナ・キャラハン『なりすまし――正気と狂気を揺るがす、精神病院潜入実験』
19.ロバート・コルカー『統合失調症の一族:遺伝か、環境か』

■2023年4月
1.ジャナ・デリオン「ワニの町へ来たスパイ」シリーズ
2.羽根田治「ヤマケイ文庫 ドキュメント」シリーズ
3.阿部和重『Deluxe Edition』
4.上間洋子『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』
5.都築響一『Roadside Japan 珍日本紀行』
6.今村夏子『むらさきのスカートの女』
7.舟越美夏『その虐殺は皆で見なかったことにした:トルコ南東部ジズレ地下、黙認された惨劇』
8.阿部和重『シンセミア』
9.『シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選』
10.中野美代子『契丹伝奇集』
11.原田マハ『楽園のカンヴァス』
12.『チェコSF短編小説集』
13.高殿円『忘らるる物語』
14.森晶麿「黒猫」シリーズ
15.阿部和重・伊坂幸太郎『キャプテンサンダーボルト』
16.アンナ・ツィマ『シブヤで目覚めて』
17.蝉谷めぐ実『おんなの女房』
18.森村誠一『新版 悪魔の飽食 日本細菌部隊の恐怖の実像』
19.古川日出男『聖家族』
20.シェイン・クーン『謀略空港』
21.『中国女性SF作家アンソロジー 走る赤』

■2023年5月
1.井上ひさし『吉里吉里人』
2.高村薫『マークスの山』
3.アーナルデュル・インドリダソン「エーレンデュル捜査官」シリーズ
4.小田雅久仁『増大派に告ぐ』
5.福田和代「航空自衛隊航空中央音楽隊ノート」シリーズ
6.ジャニス・ハレット『ポピーのためにできること』
7.呉勝浩『雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール』
8.キム・リゲット『グレイス・イヤー 少女たちの聖域』

■2023年6月
1.トレヴェニアン『パールストリートのクレイジー女たち』
2.デニス・レへイン『ムーンライト・マイル』
3.松崎有理『架空論文投稿計画 あらゆる意味ででっちあげられた数章』
4.ドン・ウィンズロウ『サトリ』
5.スティーヴン・キング『アンダー・ザ・ドーム』
6.皆川博子「エドワード・ターナー」三部作
7.楊双子『台湾漫遊鉄道のふたり』
8.米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』
9.伊澤理江『黒い海 船は突然、深海へ消えた』

■2023年7月
1.小田雅久仁『禍』
2.高野秀行『辺境メシ ヤバそうだから食べてみた』
3.古河絶水『かくて謀反の冬は去り』
4.トーマス・C・フォスター『大学教授のように小説を読む方法〔増補新版〕』
5.エミリー・ロッダ『彼の名はウォルター』
6.ケイト・サマースケイル『最初の刑事 ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件』
7.森達也『虐殺のスイッチ 一人すら殺せない人が、なぜ多くの人を殺せるのか?』
8.スキップ・ホランズワース『ミッドナイト・アサシン アメリカ史上初の未解決連続殺人事件』
9.シャネル・ベンツ『おれの眼を撃った男は死んだ』
10.ロジャー・ゼラズニイ『魔性の子』
11.ライリー・セイガー『夜を生き延びろ』
12.ルル・ワン『睡蓮の教室』
13.石川博品『冬にそむく』
14.多崎礼『レーエンデ国物語』
15.アン・クリーヴス『哀惜』

■2023年8月
1.井上真偽『アリアドネの声』
2.マーティン・エドワーズ『処刑台広場の女』
3.シーラン・ジェイ・ジャオ『鋼鉄紅女』
4.ジョイス・キャロルオーツ『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』
5.ジョヴァンニ・ボッカチオ『デカメロン』
6.宮本ゆき「なぜ原爆が悪ではないのか アメリカの核意識」
7.アーシュラ・K・ル・グィン『闇の左手』
8.米澤穂信『可燃物』
9.皆川博子『風配図 Wind Rose』
10.ニック・ピゾラット『逃亡のガルヴェストン』

■2023年9月
1.恩田陸『夜果てるところ』
2.恩田陸『鈍色幻視行』
3.M・W・クレイヴン『グレイラットの殺人 ワシントン・ポー』
4.阿津川辰海『録音された誘拐』
5.恩田陸『なんとかしなくちゃ。青雲編』
6.阿部和重『オーガ(ニ)ズム』
7.アン・クリーヴスぜんぶ
8.アーザル・ナフィーシー『テヘランでロリータを読む』
9.パオロ・バチガルピ『ねじまき少女』
10.上田早夕里『上海灯蛾』
11.林典子『キルギスの誘拐結婚』
12.望月昭秀『土偶を読むを読む』
13.阿津川辰海・斜線堂有紀『あなたへの挑戦状』
14.ライリー・セイガー『すべてのドアを鎖せ』
15.小池真理子『アナベル・リイ』
16.マーク・ハッドン『夜中に犬に起こった奇妙な事件』

■2023年10月
1.川内有緒『目の見えない白鳥さんとアートを見に行く』
2.ヒラリー・ウォー『この町の誰かが』
3.ブラム・ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』
4.アリアナ・フランクリン『エルサレムから来た悪魔』
5.宮内悠介『ラウリ・クースクを探して』
6.竹宮ゆゆこ『心臓の王国』
7.タラ・ウェストーバー『エデュケーション 大学は私の人生を変えた』
8.トム・フランクリン『ねじれた文字、ねじれた路』
9.高村薫『レディ・ジョーカー』
10.渡邉義孝 『台湾日色建築紀行』
11.高野史緒『グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船』

■2023年11月
1.青崎雄吾『アンデッドガール・マーダーファルス4』
2.ヴァシム・カーン『チョプラ警部の思いがけない相続』
3.阿部和重『クエーサーと13番目の柱』
4.青山七恵『〔現代版〕絵本 御伽草子 鉢かづき』
5.『被差別文学全集』
6.阿部和重『和子の部屋』
7.『クィア短編小説集』
8.スティーヴン・キング『ファイアスターター』
9.スー・ブラック『骨は知っている――声なき死者の物語』

■2023年12月
1.キャロル・オコンネル『クリスマスに少女は還る』
2.祖父江慎『祖父江慎+コズフィッシュ』
3.長田年伸『現代日本のブックデザイン史 1996-2020 デザインスタイルから読み解く出版クロニクル』
4.亀井勝一郎『大和古寺風物詩』
5.ローレンス・ブロック編『短編回廊』 
6.ローレンス・ブロック編『短編画廊』

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